EC2のストレージ管理は大事です
AWSでEC2を使用している場合,思いがけずストレージ容量を圧迫させてしまっていることがあります.自分の場合は,EC2上にWordPressを構築しているのですが,WordpressのバックアップをEC2内に保存したままにしてしまい,容量がいっぱいになり思わぬサーバーエラーを発生させてしまいました.その時の事故の詳細はこちらから見れます.
このような事故が起きる前に,EC2のストレージに関しては気にかけておくようにしましょう.この記事ではEC2のストレージを拡張する方法を確認します.といってもすごく簡単にできます.
手順概要
AWSにターミナル等でSSH接続します.
$ df -hT
このコマンドで使用状況を見ましょう.一番容量を食ってそうなところを見て,使用率80%以上であったらストレージ拡張を考えたほうが良いでしょう

AWSコンソールのEBSから該当のEC2に紐付いているボリュームがあることを確認します.
私の場合Wordpress用のボリュームサイズが10GBだったのを20GBに変えたので,そのような想定で説明します.各自アクション > ボリュームの変更
から適当なサイズを指定します.

設定が終わったらボリュームのステータスがin use
になるまで待ちましょう.
まず,lsblk
コマンドでボリュームに関するプロパティを確認します.

ルートボリュームである /dev/xvda
には,パーティション /dev/xvda1
があることがわかり,それぞれ20GB,10GBという状況ですので,パーティションも20GBにします.人によってはルートボリュームが/dev/xvdf
な人もいるかもしれないので,適宜読み替えて下さい.
$ sudo growpart /dev/xvda 1
こちらのコマンドを実行するだけです.再度lsblk
コマンドでチェックしてみてください.

df -hT
コマンドでもわかるように実際のストレージは拡張できていません.

最後に,ファイルシステムを拡張する必要があります.コマンドはこちら.
$ sudo resize2fs /dev/xvda1
成功すると,使用率が減っていることがわかります.

まとめ
どうでしたか?サーバーを停止させることなく,ストレージの拡張が簡単にできました.これで思う存分EC2を使っちゃってください...!