絶対に大学院に進学すべき理由4選

はじめに

この記事は現役の東京工業大学大学院生である私が感じた大学院に進学すべき理由をランキング形式で紹介するものである.日本で大学院進学に迷っている方や,大学院の生活に不安感を抱いている人に参考になる内容である.

大学院に進学すべき理由

1.簡単に高学歴をゲットできる

日本では修士課程および博士課程つまり高学歴を簡単に得ることができる.海外大学と比べると,日本の大学院の入学は低倍率で容易な上,入学後のTA(ティーチング・アシスタント)業務量も圧倒的に少ない.

人間の能力評価には客観的指標が必要であるが,学歴はその最も重要で有用な指標の一つである.学歴があるだけで優秀に見えたり重宝されたりする現実がある.学歴が高い者が日本で官僚を務め,政治を担っている限り学歴社会は続いていく.

日本での22歳人口あたりの修士課程入学者の割合は5.5%,博士課程で0.7%である(参照元).したがって,大学院へ進学(卒業)することによって自らの希少性すなわち競合優位性を高めることができる.つまりこれが意味するのは,市場原理によって自分の価値が高まるということだ.

人生をイージーに過ごすためにも,日本の大学院で修士または博士過程を取得するのはコスパが高く,グローバルに見ても貴重な人材となる.

2.学生という身分で人生を有意義に使える

これは学割が効くとかいう些細な話ではない.挑戦できる時間が増えるということだ.

現代では,情報網の発達により,さまざまな挑戦をし,その失敗や成功を元に自分を成長させていける環境が整っている.そして,社会的責任に囚われづらい学生という身分で,20代前半のエネルギーに満ち溢れた時間を自由かつ挑戦的に生きることができる.

私も学生という立場を使って,複数の企業のインターンシップに参加した.給料も無給あるいはバイトレベルなので,責任を強く感じることもない.好き放題業務をこなしつつ,低コストで流動性の高い人材を確保することを望む企業側ともwinwinな関係を築くことができ,逆に業務パフォーマンスは向上したように感じられる.

挑戦するハードルを下げ貴重な経験を得る,それが学生の特権である.

3.副業で自分らしいビジネスができる

1および2の理由から,大学院へ進学をすると,本業(研究活動)以外の自由な時間が増える.例えば,web制作や動画製作など研究の傍らでこれらに取り組むことは簡単である.

発信手段が増え色々な働き方ができる現代において副業つまり自分らしくビジネスを始めることが容易となり,学生の間にその経験と実績を積み上げることができる.

4.論理的思考力と文章構成力が身につく

大学院では専門知識が身につけられるのはもちろんだが,それ以外にも論理的に考える力と文章の構成力が身につく.研究活動は自分の研究内容を正しくまとめる作業が必要であり,何度も教授にダメ出しを食らいながら報告書を練り上げる.その過程で,どのように記述したら相手に伝わるか常に考えているため,自然とそのような力が付いてくる.

研究レポートを書く上で,「背景」「目的」「手法」「結果」「考察」など決まった型に当てはめて文章を構成することで,より分かりやすくまた素早く文章を記述できるようになった.

私の場合,昔から理系科目にしか興味を持てず,国語や文章を書いて論述することを嫌っていた.しかし,研究活動を通じて現在は副業として日々ブログ記事を書きながら収益を上げられるまでになり,論述に対する抵抗は無くなった.

就活でインターンに参加した時も,まず仕事を俯瞰的に捉え,それから詳細な検討をする癖が付いていたお陰で,業務や報告書作成も手際良く進めることができた.インターンの業務の内容が評価され,第一志望の就職先に内定をすることができた.

これらの能力は学部の4年間だけでは身についていなかったと自信を持って言える.それだけ大学院では専門性以外の学びも大きい.

まとめ

大学院は研究が好きで仕事にしたい人だけが行く,どうせ企業に就職する人は大学院に行く必要は無いと思われがちである.また,大学院に進学した人の中でも,研究活動が自分の生き方と合わずストレスを感じている人が多い

しかし,そんなことで悲観的になる必要はない.多様的な働き方が提唱され,大学院在学中でも研究以外の自分の好きなことに挑戦することができるようになってきた.

コスパ良く高学歴を手に入れられ,専門性だけでなく論理的思考や文章構成力を身につけられる大学院への進学は,次の時代のニューノーマルとなるかもしれない.

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この記事を書いた人

正田 孝平

メーカー勤務 ソフトウェアエンジニア
AI,IoT,web最新技術の活用術、キャッシュレス決済と資産運用の最新トレンドや語学学習法について発信。大学在学中は人力飛行機の製作、webアプリ開発に積極的に携わった。
【趣味】
ゴルフ・温泉巡り